玉川喜代江

1952年8月22日

静岡県沼津市出身

1980年縁あってイタリアに渡る。紆余曲折を経た40年間の日伊往復人生を送るも、常に心を癒し満たしてくれたのは、手彫り彫刻のカメオの不思議な力だった。

ローマのカメオ店の販売員をしながら、本場のナポリ県トーレデルグレコ市を訪問し、各工房の彫刻師たちの仕事に深い感銘を受けた。カメオアドバイザーをしながら、アンテイークカメオと現代彫りの世界を知る。「母なる海」から生まれ来る貝の素晴らしいメッセージを受けとりながら、人生を歩む。イタリアのカメオの魅力は、一つ一つ手で彫刻する為同じ作品は存在せず、作品から手の温もりが伝わってくること。

カメオ愛好家。

パスクアーレ・アショーネ　

1955年7月12日

ナポリ県トーレデルグレコ市出身

親戚は全員彫刻家であるという家系環境に育つ。

子供の頃から叔父たちの工房を遊び場とし、中学卒業後は地元のカメオ美術学校に進学と同時に叔父のDonato Frulio教授の隣でカメオ彫りに必要なデッサン・彫刻を学び、彫り始める。

わずか数年後に独り立ち。

その後、30年間「会社デ・ルーカ」に加わり、年間２,３回の来日を２０年間続けた。日本におけるデパート開催のカメオのイベントでは、カメオ彫刻デモンストレーションを通し全国を回り称賛を受け、多くの日本ファンを魅了してきた。現在もなおカメオの制作を続けている。

それは、彼自身にとって「太陽が昇る国」への長期訪問を通し、日本語も覚え交流を通して日本への大きな情熱こそが、自身のカメオ彫刻の源となっているからである。

人間性も豊かで、仲間からの人望も厚い人物である。

カメオ制作での特徴：ブーシェの絵をモチーフに自身の独特なスタイルを日々進化させている。

複数の人物・風景を奥行き、躍動感のある作品に創り上げている。